こだわりをもたない食生活

「昼ごはんの食材を摘みに行きましょう。」

ヨガの先生のそんなひと言から始まった日曜日。

「ここは地元の人だけの秘密の場所です。」

と、連れてきてくれたのは自生のクレソンが育つ豊かな場所。

自宅の庭には野菜や果物を育てていて、今年はメロンも植えたとか。

「オレンジやレモンの木は以前に住んでいた人が植えたものですが、今でも立派に実を付けてくれる。
その果実を鳥が食べに来て、近所の人も取りに来るんです。
でも、代わりに自分のところで採れたものをそっと置いて行ってくれるんですよ(笑)」

と、力の抜けた伊豆ライフを満喫している。

東京やおおさかにスタジオを持ち、ハードなスケジューリングをこなすヨガの先生からは、
想像もできないこの伊豆のライフスタイル。
さぞかし食にもこだわりがあるはず。

「ここに住むようになって、食生活は変わったなぁ。
もともと急な変化が好きなタイプで、ヨガスタジオに通っていた20代前半は断食を含め、
極端なことをしていたよ。20代後半は結婚や会社勤めをして、一般的な食生活を送っていたけど、
33歳でアシュタンガに出合って、しばらく厳格な菜食主義でもあった。
体や精神がクリアになっていく気がしていたんだ。

でも、ヨガの指導や社交を始めてからは、あまりストイックになり過ぎないように意識し始めて、
伊豆に引っ越してからは食べたいものを食べるという感じだね。
今は、大したこだわりもなく、フレッシュなものを食べたいよ。

でも、今朝採ったクレソンなんかは、都内だと値段が高いから無理して買わない。
基本、僕はケチだから(笑)
自分の手の届く範囲でフレッシュなものをいただく。
長く続けたいから、無理はしないようにしているんだ。」

ヨガの先生の食の歴史をうかがったところで、クッキングタイムに。

「作り方は適当でも、オイルは必ず多めに入れる。
僕が便秘症なのもあって、ヨガを始めてからは便通を良くするために
オイルは積極的に取っているよ。

なるべく体の内側を敏感な状態にして練習に臨めるように、
消化にいい食事をいしきしているよ。」