環境に合わせて柔軟にアレンジする

6年前にネパールから来日したヨガの先生は奥さんと1年前に来日した16年来の友人(ヨガの先生)とともに共同生活をしている。
ヨガとアーユルヴェーダの指導に努め、日々を忙しく過ごす2人の先生。
言葉も生活環境も違う日本で多忙に過ごしながらも、ネパールの文化をうまく持ち込み、のびのびと過ごす先生たちはとても穏やかで優しい雰囲気を持っている。
特に3人の食事の風景は、とてもピースフル。

「生まれた時からアーユルヴェーダの食生活をしてきたんです。だからそれを、日本でも変わらず続けているんですよ」

しかし、先生たちの生活の中には、日本の食意識と違う点も多々ある。
例えば、ネパールでは家族以外が作った料理を食べない。
今では先生たちも外食をするようになったが、親族が来日した時には、外での食事を拒んでしまったこともあるのだとか。
その人が作ったものを食べるということは、信頼しているという証拠。

また、作り置きをしないというのも一つの特徴。
保存食を作ってストックする日本人と違って、朝炊いたご飯を夕方まで置くことさえもNGだ。
水や食べ物を持ち歩くこともなく、その時に必要な分だけを随時確保する。
もちろん、家で食事をする時も、毎回手間をかけて調理している。

「日本の野菜はネパールのものと比べて味が薄いし、手に入らない食材もあるから、祖国の食事をそのまま再現することはできないんです。でも、食べるうえで大切なのは栄養と消化。この二つを念頭に置いて、食材選びから調理方法、食べ方に至るまで気を配るようにしています。あとは、日本の環境に合わせて柔軟にアレンジすること。そうすれば異国にいても健康的な生活ができるんです」

リラックスした口調で優しく話してくれて先生たちの食スタイル。
私たちの学ぶポイントはたくさんあった。